10年程前、結婚したばかりのころ、会社で突然めまいと、自分でもわかる位
急激に体温が上がるのを感じて早退した。
駅に向かって歩いていたらもう立っていられないぐらいの頭痛とめまいで、ひざをついてしまった。
「大丈夫ですか?」と見ず知らずの人が肩を貸してくれて、何とか近くの救急病院にたどりついた。
診察を受けたが、特に何の心当たりもなく、原因不明の高熱と言われ(検温したら40.6℃だった!)、
とにかく点滴をする、と処置室のベッドに寝かされて朦朧としていた。
連絡を受けた嫁が病院に着いたとき、何を話したかもう覚えていない。
しばらくすると、座薬が効いてきたのか少し熱が下がり、やっと嫁とまともな会話が出来るようになった。
カーテン一枚で仕切られた隣のベッドに何やら騒がしいヤツが運ばれてきた。
奇声を上げた思ったら何かわけのわからない話をブツブツ言い出す。
「耳から小人が…耳から小人が入ってきて頭の中をチュチュチュチュ…」
奇声のたびにカーテンが大きく揺れるので、さすがに身の危険を感じ、
ナースコールを押すのだが、看護婦はオレの方ではなく、隣のヤツに向かい
「静かにして、ここは病院なのよ!」
などと抑えようとしているようだが、効果なし。
そのうち先生まで登場したがますます暴れているようで、聞こえてくるのは呻き声とか、
ボコボコという音とか、ナースの押し殺した悲鳴とか。
こりゃヤバイと、嫁にはとりあえずロビーに逃げろと言ったものの、オレはまだ点滴に
縛られたまま、熱も39度より下がらず、まったく動けない。
そのうち正義の味方、警察官数名登場、ドカドカと足音がしたかと思うと隣の患者(?)
の獣みたいな喚き声、恫喝の声、警棒らしき物を引き抜くシュッという音、
ボカボカという音、足摺する音と引き摺っていく足音…。
不意にカーテンが開いたので真剣にビビっていたら、先生だった。
隣に運ばれて来たのは、シンナー中毒の少年で、暴れて手に負えないので警察を呼んだとか。
…先生、顔がボコボコです。
「私も殴られました。」
で、騒ぎと共に点滴も終わり、針を抜きに来たナースが、腕に発疹を発見、
本人まったく覚えていないため、実家の母にまで電話をかけて、判明。
「風疹です、他の患者さんにうつるといけないので…」早く帰れってか?
それからちょうど3日、本当に40度を越える熱が出続け、鼻の粘膜がボロボロになり、
ちょっとした事でドボドボ鼻血を出しながらも無事生還。
子供の病気は子供のうちにしておくのがやっぱり吉。
- 2005/09/22(木) 14:38:11|
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